家具のお手入れ方法
知っておきたい家具のディテール
・家具の上手な使い方
●木製家具類
(1)塗装をしたもので艶のあるもの
*2〜3日に一度は柔らかい布で拭きましょう。
*汚れのひどい時は、石鹸水を少し浸した布、又は市販の家具用クリーナーで、汚れをとり、ワックス、シリコンなどでみがきます。ワックス等は市販されています。
(2)塗装をしたもので艶を消したもの、メラミン化粧板のもの
*から拭きだけにして下さい。
*汚れのひどい時はその部分だけを、石鹸水を浸し布で汚れを取り、そのあと必ず柔らかい布で、から拭きします。
*家具用ワックスやシリコンを使いますと、ムラになりますので絶対にさけてください。
*メラミン化粧板のテープはさっと水拭きして、そのあと水気の残らないように乾いた布でから拭きします。しょう油、油は中性洗剤を浸した布で拭くと落ちますが、そのあとも必ずから拭きします。
(3)白木のもの
*ホコリを払ってから柔らかい布で拭きましょう。
ものによっては白木用ワックス(市販)で拭いておくと、汚れがしみ込まず、いつまでもきれいに使えます。
*桐タンスのようなものは水分、油分は禁物ですから注意してください。
*日光で変色し易いので注意しましょう。
●ソファー、椅子、ベッド類
(1)布張りのソファー、椅子等
*汚れは軽く叩くか、ブラシ、歯ブラシ等でこすり、電気掃除機で吸い取ります。
*飲み物等の汚れは中性洗剤を含ませた布で吸い取り、いずれの場合もそのあとをぬるま湯を含ませた布で拭き取ってください。
(2)合成皮革貼りソファー、椅子等
*汚れは市販の専用クリーナーを使って拭き取って下さい、汚れは少ないうちに手当てをするのがコツです。
*濡れた布で度々拭くと細かいひび割れが出来る原因になりますのでさけてください。
(3)革貼りのソファー、椅子等
*汚れは市販の専用クリーナーを使って拭き取るのが安全です。
*シンナー、ベンジンは革をいためますから絶対に使わないでください。
(4)籐製の椅子等
*籐製品は石鹸水で拭くと黄色に変色することがあります。食塩水で拭くと変色しません
(5)ベッド類
*マットは同じ状態で長時間使うと、一部分が変色すろことがありますから三ヶ月に一度位、前後を反転させて使って下さい。
*時々日に当てて、マットを乾燥させて下さい。この場合フォームラバーのマットは日光により変色することがありますので必ず日陰干しにして下さい。
●じゅうたん、カーペット、敷物等
*新しいうち5〜6ヶ月は掃除、遊び毛が出るのが普通です。これが終わるとつやが出て綺麗になります。電気掃除機は毛並みにそってかけましょう。
*月に一度はぬるま湯に市販の洗剤を入れ、タオルを良くしぼって表面を拭いて下さい。好天の日選んで拭きましょう。
(1)表面のすりきずができたとき
*小さな傷で、表面の色が濃色の場合は同色系のマジックペンで着色すると目立たなくなります。
*布にラッカーシンナーをしみこませ、きずの部分を軽く拭くと目立たなくなります。
*白くなっている時は目の細かいサンドペーパーをかけて市販のスプレー式のクリアラッカーをうすく2、3回吹付けます。
吹付量が多すぎますとかえってきたなくなりますから注意して下さい。
(2)桐タンスがへこんだとき
*へこんだ部分に、水をゆるめにしぼった布をあて、その上から中温のアイロンをあてると、元にもどります。
(3)引出しがかたいとき
*引出しが湿気ている時は乾燥させ、かたい所はロウか固形石鹸をぬります。
*それでもかたい時はこすれている面をサンドペーパーでこすります。刃物で削るのは失敗の原因となります。
(4)引違戸がかたいとき
*家具の上に重いものを置くと固くなる原因になります。
*大半は上部の溝に原因があります。正しくはまっているかを確認して、こすれている箇所があればサンドペーパーでこすります。
(5)洋服タンスの引き戸がしまらないとき
*ハンガー、ネクタイ、衣類等がはさまっていないか確認しましょう。
*原因の多くは設置場所が水平でない場合です。水平を保つ様にタンスの下に板切や厚紙をはさんで下さい。
(6)テーブル、鏡台に白い輪じみが出来たとき
*少量のアルコール、又はラッカーシンナーを布ににじみ込ませ軽く拭くと目立たなくなります。
*消えない時は、細かいサンドペーパーで表面の塗膜を軽くこすり、市販のスプレー式クリアラッカーを吹きつけます。
(7)テーブルがぐらつくとき
*原因の多くは脚の接合部分のナットのゆるみです。4箇所を交互に除々にかたく締めていくのがコツです。
*接着がぐらついている時は、一旦はずし穴の中をきれいにして木工用ボンドを多めにつけて再び組立て一日放置して下さい。
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